生物学者のアメリカ暮らし。

新しい仕事

少し前から卒業研究をしていたラボを去り、ポスドク(postdoctoral researcher; postdoc)として新しいラボに移りました。

Ph.D.を取った大学と違う機関に移る人が主ですが、違う都市に引っ越せない事情で同じ大学に残る人もいます。私も実はその一人。

でも、私の場合同じ学科内でなく分野を完全に変更する形になったので、あまり将来支障がないと思います。
同じラボや同じ大学内の似たようなラボでPh.D.->ポスドクを続けるとCVの見た目がよくないのですが、たまにそういう人も見かけるので。

私より少し先に卒業した友達はまだやりたいことが分からないということで同じラボでポスドクをしていますが、ちょっと心配(汗)。

Ph.D.コースまで行くってことはやりたいことがはっきりしていると思われがちですが、実はそうじゃないんです。
そのままアカデミックまっしぐらな人はいいのですが、「やっぱりベンチ(実験台)ワークは続けたくない」とか、「実験の失敗の繰り返しに嫌気が差した」とか、「ボスを見てたら教授には絶対なりたくないと思った」とかいろいろなんですよ。
しかもこのご時世、教授は誰も引退しないし、サイエンスの費用はカットされるしで、Ph.D.をとったところで教授になれる確立はかなり低いです。

私も実はアカデミックには残りたくない派です。なぜなら、1)教えるのが嫌い 2)グラント(研究費の申請書)を書き続けて拒絶されるのが苦痛 
だからです。

実験をするのは幸いまだ好きなので(笑)、ポスドク終了後研究者として企業か政府機関に勤めたいと思っていますが、まだ数年先の話です。

さて、新しい仕事なのですが、新ボスが長い間違う国で研究機関を設立していたため、こっちにあるラボは閉鎖状態でした。そこで、現在の状況が真新しいラボをスタートさせる時のようなもので、実験機器を購入したり、セットアップをするだけで毎日が過ぎていてまだ実験らしい実験に至ってません。

実験機器も100万円近くするものが多く、さっさと買えるようなものではないので、よくその機器について調べたりセールスの人と交渉したりと、かなり時間がかかります。まぁこれもいい経験かもしれません。でも早く自分のプロジェクトを本格的に始めたいものです。
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by hamakkoinmidwest | 2009-03-23 12:04 | サイエンス/キャリア | Comments(0)

私:Ph.D.をとるためアメリカに来て今はアカデミアとスタートアップの境に存在。夫:元コミットメントフォービックなアメリカ人医師兼研究者。アシスタントプロフェッサー。
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生命科学系PhDをとるため日本の大学卒業後アメリカに来て、当時MD/PhDコース中のPhDの方をやっていた彼と出会いました。彼のレジデンシーの間は国内で遠距離をしていましたが、フェローシップでこの都市に戻ってきたので、何年か一緒に住んでから結婚しました。体外受精の末恵まれた娘と3人暮らし。

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