生物学者のアメリカ暮らし。

Health care reform

しばらくこれについて書きたくて、でも書くと長くなりそうで投稿できないでいました。私は特に政治に詳しいわけでもないので単なる個人的なつぶやきです。

国民健康保険のないアメリカでは、健康保険は雇用に付いてきます。なので、失業すると健康保険までなくしてしまう訳です。
自営業の人たちは自分でなんとかしなければならず、保険だけで月何百ドルもかかるそうです。
癌にかかったら医療費を払えなくなり自己破産という例も多く見られます。

そして平均すると、国民一人当たりかかる医療費は国民健康保険のある他の先進国の2倍。

というのも、仕事があっていい保険に入っていると、実際の医療費がどれくらいかかっているのか分からないので、無駄に検査を依頼したり、一番高い方法をお願いしたり、医者側も検査をするほどお金が貰えるので不要な検査をしたり。また、医療ミス訴訟を避けるためにやり過ぎくらいの検査をする場合も多いそうです。

ホワイトハウスが今通そうとしている健康保険改革案について、詳しくはまだよく読めてないのですが、少々心配なのがコストです。国民保険で全員が加入すれば毎年コストが下がっていく、というのを当てにしているので、それが本当にうまくいくかどうか。でも、反対する共和党側の具体的な案はあまりはっきりしません(最初からやり直せ、の一本やり)。共和党側の意見で唯一賛成なのが、医療訴訟問題をなんとかすること。医療訴訟の多い産婦人科などでは訴訟対策の保険料がものすごい金額だというのを聞いたことがあります。何かあるとすぐ訴えるアメリカで、必要以上にふくれあがってしまったコストです。でも、弁護士が主力を握っている民主党はこの問題に大してそれほど意欲的ではありません。そこは歩み寄るところだと思うのですが。

コストは問題だとしても、保守派の国民健康保険制度への恐怖心と抵抗は日本人の私には理解しがたいものがあります。
自由な国と誇りに思うのはいいのですが、国民保険がないということがどれくらい負担になっているのか、分かっているのかどうか...。
改革には痛みが伴うもの。かなり苦戦しそうですが、どうにか改革に成功してほしいものです。
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by hamakkoinmidwest | 2010-03-02 07:11

私:Ph.D.をとるためアメリカに来て今はアカデミアとスタートアップの境に存在。夫:元コミットメントフォービックなアメリカ人医師兼研究者。アシスタントプロフェッサー。
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生命科学系PhDをとるため日本の大学卒業後アメリカに来て、当時MD/PhDコース中のPhDの方をやっていた彼と出会いました。彼のレジデンシーの間は国内で遠距離をしていましたが、フェローシップでこの都市に戻ってきたので、何年か一緒に住んでから結婚しました。体外受精の末恵まれた娘と3人暮らし。

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