私:Ph.D.をとるためアメリカに来て、今はポスドク中。 彼:元コミットメントフォービックなアメリカ人医師兼研究者。週一でクリニックをしながらポスドク中。


by hamakkoinmidwest

通った。。

昨夜、ヘルスケアリフォームの法案が無理矢理通りました!
初めの一歩です。

オバマ大統領が民主党、共和党を歩み寄らせようとした努力虚しく、結局共和党のYES票はゼロで通すことになりました。反対派にも2種類あり、もちろん共和党はほぼ100%反対の姿勢ですが、民主党でも歩み寄りとして妥協した部分が気に入らないので反対という意見も。個人的には、共和党側はこれを利用してオバマ/民主党バッシングをしようというのが主であって、本当に国民のことを考えてるのかがかなーり微妙です。8年間も政権握ってたし、クリントン政権直後には黒字だったんだから、本当にリフォームが必要と思っていたならばできたはずなのにしなかったわけだし。

例えば、共和党のチェアマン、マイケルスティールから来た「アンケート」と称する寄付金催促の手紙。
なぜか国民ではない私に来たところが最初からコケてますが。。

「あなたの解答が、共和党を団結し、オバマアジェンダを打ち負かすのに役立ちます(ここ、ホントに大文字になっています)」

に始まり、
現在の政府に対する文句をタラタラと聞いてきます(選択肢が結構うける)。
「毎日毎日、大統領は自分の失敗を誰かのせいにしている」
「オバマの失敗は明らかです。政府が干渉しすぎる、社会主義のポリシーにより15億人の国民が職を失い、苦しんでいるのです」

↑いやぁ、本当に今のひどい状況を過去8年のせいにはしたくないんですねぇ。あのー、政府が全くウォールストリートを監視しなかったからサブプライムローンがふくれあがって崩壊した結果の今の不況なんですけど?

しまいには、

「A)オバマの失敗の自己責任を取らせ、B)従順なリベラル達を、元々彼らのいるべき場所、少数派に押しやることによってオバマの政治力を剥奪する」

唖然。

そして、寄付金の催促の選択肢がまた笑えて、$50、$250、$500とある中、「今は経済的に寄付できないけれど、$15同封した。がんばれ!」だって。寄付しないっていう選択肢はもちろんなし

共和党にとって、これが一番大事なことなんですね。ただ単に多数派のステータス、政治力を取り戻したいだけで、誰も国民のことを考えようとしてないように聞こえますよー。不況だから国民に不満が募るのは当然。そこを利用しようとしてるわけです。

てなわけで、共和党からはヘルスケアリフォームに誰も歩み寄ろうとしなかったのは当然って言えば当然ですね。

もちろん今の法案に問題点は山ほどありますが、ここで何もしないとアメリカのヘルスケアは崩壊します。
すぐに実行される違いは、保険会社が保険を突然人から取り上げられなくなることと、病歴があるからといって保険を拒否できなくなること。日本人として、これって倫理的じゃないと思うんですが、それが長年日常茶飯事だったアメリカ。例えば癌にかかったりして保険が必要なときに限って、健康保険を失う人が多かったのです。

でも、これから大問題になってくるのがプライマリーケアドクターの不足です。アメリカの医療分野では、どんどん専門化がすすんでいて、やたらと専門家は多いけど肝心の「かかりつけ医」が少ないんです。それに、前に少し文句をたれましたが、女性医師は週2回働くだけでいいお給料の出る分野に行く人が多いこと。これの解決策は難しいでしょうね。簡単な検査や患者は扱える、ナースプラクティショナーを増やすっていう手も?

医者がどういうふうに患者を診るかの規制が始まるとも聞きました。これがどう出るかが分からないです。彼は個人的にはこういうところへの政府の介入が嫌いなので嫌がっていますし、彼のボスも「研究中心に仕事しろ」と彼にアドバイスしてました。まぁ、どっちに転んでも高収入は望めないということですね(苦笑。

今のところあまり人気のない法案ですが、結局「困っている人たちはかわいそうだけど自分のお金が減らされる/使われるのは嫌」というのが反対意見の根本にはある気がします。
きれいごとみたいですけど、私は増税されても、税金がちゃんと必要なところに使われてさえいれば文句はありません。ただ、資金の運用がどうなるかがやや心配ではありますね...。

ちなみに、この便利ツールで自分の保険料/税金がどうなるか推測できます。低所得、独身の私にはほぼ何も影響なしだそうです。
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by hamakkoinmidwest | 2010-03-23 08:06 | アメリカ生活