生物学者のアメリカ暮らし。

アメリカでの体外受精/IVFの費用

オバマケアが通った後も、雇用先からの健康保険をそのまま使う人が多いアメリカですが、不妊治療、特に体外受精は全く保険無しになる場合が多いです。うちの大学の保険は何種類かから選べるのですが、どれをとっても不妊治療は全くカバーされません。近場にある大企業の保険はかなりカバーしてくれるらしいので、その企業で働こうかな。。とも思ったくらいです、、いや結構本気で考え中です(苦笑

全く保険無しでどれくらいの金額がかかるかというと、
一回$12,000(今のレートで140万円以上)くらい
プラス、
薬代$3,000-4,000
プラス、ICSI(intracytoplasmic sperm injection;顕微受精)の場合さらに$1,400ほど追加されるので、顕微もすると合計200万円くらい簡単に吹っ飛びます。日本で体外受精が高いと思われている皆様。アメリカよりはマシ、と慰めになれば幸いです(自虐)

保険会社がIVFをカバーすることを義務づけられているラッキーな州もあります。どれくらいカバーしてくれるのかは知らないのですが、このチャートでみると分かるようにどういう人に適用されるかはまちまちです。

カバーが義務化されている州は以下の通り。
アーカンソー
コネチカット
イリノイ
マサチューセッツ
メリーランド
ニュージャージー
ロードアイランド
ハワイ(不妊歴5年以上のみ)

私たちの住んでる州はこの8州に含まれておらず、うちの大学の提供する保険は不妊治療カバーが皆無です(白目
そんな人たちのために、うちの大学のクリニックではIVFの支払いを専門とする会社のパッケージプランを通じて払うことがオプションの一つとなっています。私たちが利用するのはARCという会社で、クリニックごとにレートは違うと思うのですが、パッケージプランで3回分まとめて払い、それでも子供が出来なかった7割くらいまで返金されるというオプションもあります。ただ返金オプションが与えられるのは数ある条件をクリアした人だけで、クリアするには色々検査をしないといけなくて、検査代は多分自腹、さらに1サイクル+では料金が二倍以上になり、2サイクル+では$4,000増し、3サイクル+では$1,000増し、のというようになっています。例えば、IVF3回目で初めて妊娠出産できた場合、最初から3サイクル+を買っておけば相当出費を抑えられますが、3サイクル+を買って1回目で妊娠出産出来た場合、2回目以降不要になるのでその分損するというわけです。

私たちは相当迷った結果、まずは1サイクル+にすることにしました。最初のサイクルで色々分かると思うし、もし胚が余った場合その分の凍結胚移植も料金に込みになっているので(〜サイクル「プラス」、とはこの意味です。クリニックに直接払う場合、凍結サイクルは別料金$4,000かかります)、2回移植にトライできる可能性があるわけです。凍結する胚がない可能性ももちろんあるわけで、、まさにギャンブルです。

結局、1周期+あれば凍結胚周期のプランと薬代で約$16,000かかることになりました。家を買う為にコツコツためた貯金、、バイバーイ054.gif
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by hamakkoinmidwest | 2015-04-04 10:06 | アメリカで不妊治療 | Comments(2)
Commented by 通りすがり at 2015-04-06 21:18 x
東京で不妊治療経験者です。アメリカではどのくらいかかるのか調べていてたどり着きました。・・・と、衝撃のお値段ですね!アメリカの不妊治療医は相当儲かっているのでは・・・。

私が経験したものは、人工授精1万5千円、体外受精45万円、顕微授精60万円。凍結胚移植12万。複数回されるなら、日本への渡航代を考えても日本でするほうが安いのでは?と思ってしまいました。どうせ保険も関係ないですし。

しかし、日本ではどこで治療するかによって成功率がかなり違うといわれており、有名クリニックを転々として交通費や宿泊費で膨大な額がかかる人がたまにいます。ある不妊仲間は、東京から関西の有名病院に5年くらい通い、何十回もやったので、1千数百万…。アメリカでは通院先は選べるのでしょうか?

1回で妊娠するといいですね!成功を祈ります。
Commented by hamakkoinmidwest at 2015-04-07 10:01
通りすがりさん

ありがとうございます。
やっぱり日本の体外受精は格安ですね~(^ ^; 羨ましい。。

里帰り不妊治療される方も結構いらっしゃるようですね。
私のような永住組は住民票抜いてあるので、病院に行くだけでもちょっとややこしいことになります(元ポスドク仲間で歯医者に行くのに友達の保険証を使ったという強者がいましたが)。体外の場合でも、薬代やエコーなど気づかないところで保険がきいてる場合が多いと思います。確かにそういうのをクリアすれば、帰国して治療するのも手ですね。現実問題、仕事があるとなかなか2週間以上帰国できないものですが。

私もREはボロ儲けかと思ったのですが、「全米大学病院医師サラリー目安表」で見てみたら思ったより給料高くなかったです。大学病院だからで、民間クリニックはボロ儲けかもしれないですが。私の産婦人科医が言うには儲かるからって専門医じゃないのに勝手に高度な不妊治療をする医者もいるらしいので(実際にそういうところで妊娠した患者が来て、ちょっと青ざめたとか言ってました)、アメリカ国内ではREフェローシップを完了した専門医のいるクリニックに行くのが重要だと思います。日本の取り締まりはどうなってるのか知らないのですが。
私たちのいる大学は全米でも指折りのメディカルスクールなので、信用はしてます。成功率も全米平均よりいいくらいだと思います。かなり遠くから来ている患者さんも結構いるそうなので、私たちは近いという点では大変ラッキーです。なにせ私と夫の職場のある建物内にクリニックがあるので、、、階段下るだけです(^ ^;

私:Ph.D.をとるためアメリカに来て今はアカデミアとスタートアップの境に存在。夫:元コミットメントフォービックなアメリカ人医師兼研究者。アシスタントプロフェッサー。
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生命科学系PhDをとるため日本の大学卒業後アメリカに来て、当時MD/PhDコース中のPhDの方をやっていた彼と出会いました。彼のレジデンシーの間は国内で遠距離をしていましたが、フェローシップでこの都市に戻ってきたので、何年か一緒に住んでから結婚しました。体外受精の末恵まれた娘と3人暮らし。

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