生物学者のアメリカ暮らし。

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移民問題


アメリカが今抱えている大問題の一つが、移民問題。

根本的な原因は、違法滞在する移民は安く雇えるので、雇用主は安い労働力(奴隷に近いんじゃ?)を使うことができ、移民は違法に滞在しても多目に見てもらえることです。
違法滞在者でも運転免許が取れる州も多いし。(は?って思うのは私だけ?)

これのさらに根底にあるのが、一般的アメリカ国民の「汚い仕事は誰かを雇えばいい」精神。悪意はなくても、ふとした日常の行為に顕著に現れます。これらが複雑に絡み合っているため、今突然違法滞在者を全員追い出すと、アメリカ経済は崩壊するでしょう。
でも、今の不景気で無職の国民が多いはず。例えば失職したアメリカ国民が、小さな農家や家族経営のお店で働くことにしたとすると、どれくらいの職が増えることになるのでしょうか。そして、それが地元活性化に役立ったら...。
こういうことを考えるのも、最近地元農家や小さなベーカリー、酪農家/チーズ屋、肉屋などが増えてきたからです。マーケットも以前より回数が増えています。これを期に、土にまみれたり、血で汚れたり、肉体労働の多い仕事でも、見返りがあって、世間にもそういう仕事が尊重されるような社会になればいいのに、と多分現実的ではないことを望んでいます。

私たち合法移民も実は問題。
高学歴な人々の間で、私たちのようなH1bビザ持ちの移民が職を奪っている、と思っているアメリカ国民も少なくありません。
正直なところ、サイエンスの世界では高学歴者の数>>職 なので、そういう風に思われても仕方ありません。この競争率が、世界一の医学、科学を生むのだろうか、という議論も出ています。
改革が必要なのは明らかですが、移民の国アメリカが合法的移民に消極的になるのは避けてほしいところです。
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by hamakkoinmidwest | 2010-07-02 03:49

通った。。

昨夜、ヘルスケアリフォームの法案が無理矢理通りました!
初めの一歩です。

オバマ大統領が民主党、共和党を歩み寄らせようとした努力虚しく、結局共和党のYES票はゼロで通すことになりました。反対派にも2種類あり、もちろん共和党はほぼ100%反対の姿勢ですが、民主党でも歩み寄りとして妥協した部分が気に入らないので反対という意見も。個人的には、共和党側はこれを利用してオバマ/民主党バッシングをしようというのが主であって、本当に国民のことを考えてるのかがかなーり微妙です。8年間も政権握ってたし、クリントン政権直後には黒字だったんだから、本当にリフォームが必要と思っていたならばできたはずなのにしなかったわけだし。

例えば、共和党のチェアマン、マイケルスティールから来た「アンケート」と称する寄付金催促の手紙。
なぜか国民ではない私に来たところが最初からコケてますが。。

「あなたの解答が、共和党を団結し、オバマアジェンダを打ち負かすのに役立ちます(ここ、ホントに大文字になっています)」

に始まり、
現在の政府に対する文句をタラタラと聞いてきます(選択肢が結構うける)。
「毎日毎日、大統領は自分の失敗を誰かのせいにしている」
「オバマの失敗は明らかです。政府が干渉しすぎる、社会主義のポリシーにより15億人の国民が職を失い、苦しんでいるのです」

↑いやぁ、本当に今のひどい状況を過去8年のせいにはしたくないんですねぇ。あのー、政府が全くウォールストリートを監視しなかったからサブプライムローンがふくれあがって崩壊した結果の今の不況なんですけど?

しまいには、

「A)オバマの失敗の自己責任を取らせ、B)従順なリベラル達を、元々彼らのいるべき場所、少数派に押しやることによってオバマの政治力を剥奪する」

唖然。

そして、寄付金の催促の選択肢がまた笑えて、$50、$250、$500とある中、「今は経済的に寄付できないけれど、$15同封した。がんばれ!」だって。寄付しないっていう選択肢はもちろんなし

共和党にとって、これが一番大事なことなんですね。ただ単に多数派のステータス、政治力を取り戻したいだけで、誰も国民のことを考えようとしてないように聞こえますよー。不況だから国民に不満が募るのは当然。そこを利用しようとしてるわけです。

てなわけで、共和党からはヘルスケアリフォームに誰も歩み寄ろうとしなかったのは当然って言えば当然ですね。

もちろん今の法案に問題点は山ほどありますが、ここで何もしないとアメリカのヘルスケアは崩壊します。
すぐに実行される違いは、保険会社が保険を突然人から取り上げられなくなることと、病歴があるからといって保険を拒否できなくなること。日本人として、これって倫理的じゃないと思うんですが、それが長年日常茶飯事だったアメリカ。例えば癌にかかったりして保険が必要なときに限って、健康保険を失う人が多かったのです。

でも、これから大問題になってくるのがプライマリーケアドクターの不足です。アメリカの医療分野では、どんどん専門化がすすんでいて、やたらと専門家は多いけど肝心の「かかりつけ医」が少ないんです。それに、前に少し文句をたれましたが、女性医師は週2回働くだけでいいお給料の出る分野に行く人が多いこと。これの解決策は難しいでしょうね。簡単な検査や患者は扱える、ナースプラクティショナーを増やすっていう手も?

医者がどういうふうに患者を診るかの規制が始まるとも聞きました。これがどう出るかが分からないです。彼は個人的にはこういうところへの政府の介入が嫌いなので嫌がっていますし、彼のボスも「研究中心に仕事しろ」と彼にアドバイスしてました。まぁ、どっちに転んでも高収入は望めないということですね(苦笑。

今のところあまり人気のない法案ですが、結局「困っている人たちはかわいそうだけど自分のお金が減らされる/使われるのは嫌」というのが反対意見の根本にはある気がします。
きれいごとみたいですけど、私は増税されても、税金がちゃんと必要なところに使われてさえいれば文句はありません。ただ、資金の運用がどうなるかがやや心配ではありますね...。

ちなみに、この便利ツールで自分の保険料/税金がどうなるか推測できます。低所得、独身の私にはほぼ何も影響なしだそうです。
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by hamakkoinmidwest | 2010-03-23 08:06 | アメリカ生活

Health care reform

しばらくこれについて書きたくて、でも書くと長くなりそうで投稿できないでいました。私は特に政治に詳しいわけでもないので単なる個人的なつぶやきです。

国民健康保険のないアメリカでは、健康保険は雇用に付いてきます。なので、失業すると健康保険までなくしてしまう訳です。
自営業の人たちは自分でなんとかしなければならず、保険だけで月何百ドルもかかるそうです。
癌にかかったら医療費を払えなくなり自己破産という例も多く見られます。

そして平均すると、国民一人当たりかかる医療費は国民健康保険のある他の先進国の2倍。

というのも、仕事があっていい保険に入っていると、実際の医療費がどれくらいかかっているのか分からないので、無駄に検査を依頼したり、一番高い方法をお願いしたり、医者側も検査をするほどお金が貰えるので不要な検査をしたり。また、医療ミス訴訟を避けるためにやり過ぎくらいの検査をする場合も多いそうです。

ホワイトハウスが今通そうとしている健康保険改革案について、詳しくはまだよく読めてないのですが、少々心配なのがコストです。国民保険で全員が加入すれば毎年コストが下がっていく、というのを当てにしているので、それが本当にうまくいくかどうか。でも、反対する共和党側の具体的な案はあまりはっきりしません(最初からやり直せ、の一本やり)。共和党側の意見で唯一賛成なのが、医療訴訟問題をなんとかすること。医療訴訟の多い産婦人科などでは訴訟対策の保険料がものすごい金額だというのを聞いたことがあります。何かあるとすぐ訴えるアメリカで、必要以上にふくれあがってしまったコストです。でも、弁護士が主力を握っている民主党はこの問題に大してそれほど意欲的ではありません。そこは歩み寄るところだと思うのですが。

コストは問題だとしても、保守派の国民健康保険制度への恐怖心と抵抗は日本人の私には理解しがたいものがあります。
自由な国と誇りに思うのはいいのですが、国民保険がないということがどれくらい負担になっているのか、分かっているのかどうか...。
改革には痛みが伴うもの。かなり苦戦しそうですが、どうにか改革に成功してほしいものです。
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by hamakkoinmidwest | 2010-03-02 07:11

アメリカという国

オバマ氏当選!!!!!!!!


昨夜はテレビに釘付けでした。
そして感動してちょっと涙が出ました。

ブッシュが再当選して以来アメリカという国に疑問を持ち続けた4年間でしたが、初めて誇りに思います。
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by hamakkoinmidwest | 2008-11-05 23:27 | アメリカ生活

Vote!


外国人である私は、できる限り彼の一票を早く投票しようと、朝5時に起床して5時半に彼を起こし、彼のiPodを充電、コーヒーを蓋付きのタンブラーに入れ、6時に彼を投票所まで運転して行きました(歩ける距離なのですが彼は朝機嫌が悪いので特別待遇です)。


投票所が開いたのは朝6時だったのですが、既に列は付いていて、45分くらい並んだそうです。
彼が戻ってくる頃に合わせて彼が昨日買ってきた冷蔵シナモンロール生地を焼いて、朝食にしました。これで少しは投票に貢献した気分に(笑)

アメリカ国民でもないのにこの選挙に入れ込んでいる私は全く仕事に集中できません。
今夜はテレビに釘付けになりそうです...。
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by hamakkoinmidwest | 2008-11-05 06:48 | アメリカ生活

大統領選まであと1週間

大統領選もようやく来週です。気が散るので早く終わってほしいです...(涙)

うちの学科のラボには実験用のガラス器具を洗う人たちが雇われていて、全員アフリカンアメリカンです。と実際に書くのも悲しいですが、現実です。

私は早くラボ入りするのでうちのラボ担当の人Sとよく時間がかぶるため、いろいろ雑談をする仲です。彼女はまだ決めてないそうなので、どうしてかと聞くと、

「オバマは好きだけど、キリスト教徒としてプロチョイスがひっかかる。」

えぇぇ!!!!そこかい!!

国が滅亡しかけているというのに(ちょっと大げさ)中絶問題が出てくるところが、アメリカです。

極端から中間あたりの意見までいろいろですが、大雑把に言うと

プロ・ライフ=中絶には絶対反対、
プロ・チョイス=女性の選択にまかせる

というわけで、キリスト教色の強いアメリカでは特に大問題。民主党は基本的にプロチョイス、共和党は基本的にプロライフです。特に副大統領候補のペイリンは一番したの子供(まだ乳児)がダウン症と知っていながら出産したことで有名なプロライフ。しかし「レイプや近親相姦の場合でも中絶には反対」という超プロライフ。
マケインもディベート中に「女性の健康」を理由にすることをバカにしました。

日本では少々軽く扱われているような気がします。それもいけないとは思いますが、こういう極端な人々が権力を握ると母体が危険にさらされるのに中絶が出来なくなることも。恐ろしいです。

まだ決められないというSは、「日曜日に決める」と言っていましたが、日曜ということは教会に行って、牧師の言うことで決めるんでしょうね。

と、朝から機嫌が悪くなった一日でした。
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by hamakkoinmidwest | 2008-10-29 07:43 | アメリカ生活

今週末

私が帰ってきたのもつかの間、今週末は彼が大学の同窓会に行ってしまいました。

掃除に集中できていいといえばいいのですが(笑)。

学会/旅行中は歩く以外はあまり運動ができなかったのでジム通いと、家の掃除、そして溜まってしまった実験と来週にしなくてはならないプレゼンテーションがあるのですぐに週末が終わってしまいそうです。

といいつつ大統領候補ディベートを観たり、政治に関するニュースやブログを読んだりとかなり気が散っています。

それにしても今話題になっているSarah Palinのインタビューはすごかったですね。知識が全く足りない上、言葉遣いも子供っぽいというか知性を欠くので、来週の副大統領候補ディベートが楽しみです。
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by hamakkoinmidwest | 2008-09-28 09:35 | アメリカ生活

父の日のスピーチ

なんだか子育て繋がりみたいに見えますが実はたまたまです(汗)

さっきCNNでオバマ氏のスピーチを見ました。
(ビデオはこちら、記事はこちら。)

シカゴの黒人教会での父の日特別スピーチだったそうです。

アフリカン・アメリカンにシングルマザーが多いのは知っていましたが、50%とまでは知りませんでした。オバマ氏は、そんなアフリカン・アメリカンの男性に対し、

「子供を作るのはfoolでもできる。子供が出来ることが父親になる資格を与えるわけではない。責任を持って子供をサポートしなさい。きちんと父親になり、家庭を築くべきだ。」

と演説しました。
他にもいろいろいいこと言っていましたが、自分がシングルマザーに育てられた経験を語ったため、スピーチ自体にとても重みがありました。

いつもいい夫でありいい父親なんだろうな、って思って見ています。

夫婦の仲って傍目で見ていて結構わかりますよね。オバマ夫妻はなんだかいつも仲が良いオーラが出ているような気がするんです。

いい父親であることって、当然ですが子供のいる夫婦の仲に不可欠なんでしょうね。

繰り返しますがたまたまスピーチを観て感動したのでアップしただけです(笑)
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by hamakkoinmidwest | 2008-06-16 09:20 | アメリカ生活

政治のこと

アメリカの大統領選は海外でも話題になるほど盛り上がってますね。

私は元々個人的にはオバマ氏を支持しているのですが、やっと民主党の代表が決まってほっとしています。もちろん選挙権はないのですが。

政治の話って、アメリカではよほど親しくないとしないほうがいいトピックの一つとされています(宗教と政治は避ける、というのがrule of thumbです)。

私はアメリカに来てからしばらくはあまり政治に興味がなかったのですが、政治があらゆる物と結びつくことが見えてきてからはかなり関心をもってニュースを見たり読んだりしています。

私の彼も政治にかなり関心のある人です。外国人である私がアメリカの政治に関心があるとは思っていなかったのか、政治の質問をしたら「意外」と言われました。
でも、私が政治に関心があることを知って結構よろこんでいました。
長いこと付き合っているカップルには、時には「新発見」がよく作用すると聞きます。
これからも良い意味でお互いの新発見があるといいなぁ。

共和党の人と民主党の人では意見が違いすぎてカップルになれない気がしますが、幸い彼は根っからの民主党。まぁ、元々サイエンス系/アカデミアには民主党の方が圧倒的に多いということもありますが。今回の民主党代表戦ではカップルでオバマ/クリントン派にわかれ、夫婦喧嘩になったというケースも聞きました。私がクリントン派だったら喧嘩してたかもしれません(笑)

代表選挙が大接戦だったために、オバマ派とクリントン派の溝が深まってしまったようですね。最近よく見かけるのは、マスコミの調査でクリントン支持者が

「ヒラリーが負けたから、総合選挙では投票しない」

とか

「オバマに投票するくらいならマケインに投票する」

とか言っていること。なんて子供っぽいんだろうと思ってしまいます。(まだどちらが勝つか分からなかったときにオバマ支持者も同じようなことを言っていたので、クリントン支持者だけではないです)

私の同僚もクリントン派でしたが、そんなことが理由で共和党に投票することはあり得ないと言っています。民主党たるものそうでなければ。

国民選挙ってすばらしいことですが、差別的理由や子供っぽい意地がかなり投票に影響してしまうのが悲しいところです。

副大統領候補は誰になるのでしょうね。

Obama '08!
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by hamakkoinmidwest | 2008-06-06 11:10 | アメリカ生活

私:Ph.D.をとるためアメリカに来て今はアカデミアとスタートアップの境に存在。夫:元コミットメントフォービックなアメリカ人医師兼研究者。アシスタントプロフェッサー。
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生命科学系PhDをとるため日本の大学卒業後アメリカに来て、当時MD/PhDコース中のPhDの方をやっていた彼と出会いました。彼のレジデンシーの間は国内で遠距離をしていましたが、フェローシップでこの都市に戻ってきたので、何年か一緒に住んでから結婚しました。体外受精の末恵まれた娘と3人暮らし。

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